2012年4月4日水曜日

ある一面。

アクセサリーのマテリアルを買いに首都へ行ったときのこと。そこは、ゴタゴタごった返す街の中心部にあり人の行き来が盛んな場所。お店は雑居ビルの中にあります。そこで、マテリアルを漁っていると何やら外が騒がしい様子。ざわつき始めたかと思うと、瞬く間に店頭の商品を店内に運び込む人たち。いつも長閑な店員もテキパキと動いています。
話を聞いていると外でデモが起こった模様。お店にいた青年が興奮して、シャッターを降ろす棒を持って外に走っていきます。それを見るおばちゃん達は呆れ顔。

ビルの入り口にあるシャッターを下ろし、防御態勢は万全。みな恐いもの見たさか、シャッターの前に人だかりができて外を覗いています。やれ、催涙弾が打たれただの、警察が来た、軍隊が来ただのと騒ぎたて、中にはウガンダ政府の劣悪さに弁舌を振るっている人もいました。だけど、どこか好奇心が勝っているようにも見受けられます。例えるなら恒例の台風が襲ってきた、というようないまいち緊張感に欠ける感じ。お店のお姉さんに、まぁまぁフルーツでも食べていき、と椅子を勧められ、おっかなビックリ待つこと数十分。

軍のトラックが来て、デモを起こした人たちが連行され終結。シャッターは上がり、何事もなかったかのように人が動き出します。

また別の日。
出勤すると同僚が険しい顔つきで耳打ち。
“昨日、アーミーと機関銃を載せたUNのトラックが何台も通るのを見たの。もうすぐ戦争が起こるんだわ。私たちどうやって生き延びたらいいの!?リビアの次はウガンダなんだわ。”

???そう簡単に国連軍が動くのか??そのトラックは、たぶんにスーダンへと向かっているのではないか。

一応、あちこち問い合わせてみたものの、そんな気配はなし。

日本にいるときは全くもって現実感のない言葉。“戦争”や“暴動”。ここにいても日本人の私にすれば、やっぱりピンとこない言葉の数々。そんな言葉もここで暮らす人たちにとっては身近なものであり、現実の一部として存在しているのかもしれないと感じます。いまの平穏な時間が永遠のものではないという気持ちがいつも彼らの心のどこかにあるのではないかと。

アフリカ諸国で暴動があったなんてニュースで見ると、暴力と病気と貧困のアフリカなんてイメージを強くするばかりですが、そうでもないということを知った1年でした。ただ、平和というには少しばかり口が重くなります。

2 件のコメント:

  1. 日本は平和ボケ  国会では毎日 問答がくりかえし 
    はて 何も決まらず 税金が湯水のごとく使われることは
    さっさと決まるし。
    復興 復興と言ってますが 東京電力に税金支援
    電気代 ますます値上がり ガソリン代も 庶民はたまりま
    せん。
    まさこちゃん 
    暴動に巻き込まれんよう くれぐれもきいつけてね。

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  2. 日本でもウガンダでも、しわ寄せは一般市民にくるんですかね。。。
    暴動には気をつけます!

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