2012年10月31日水曜日

秘蔵レシピ

手持ちの日本食を消化すべく、ラストスパートをかけています。
もったいなくて食べれなかった、あんなものこんなもの。冬眠前のリスのように長年、食品棚に溜め込んでいました。賞味期限はとっくの昔に切れ1年を経過したものもちらほら。
しかし日本の保存食は素晴らしい。賞味期限なんてなんのその。読んで字のごとくあくまでもの期限ですから。しかも味だって悪くないし!

帰国を前にして、いつまでも神棚に奉っておくわけにもいきません。大胆にも毎日のように日本食を食べる日々。気分はもうニッポン。
そんな普段食も一工夫ありなのです。

ウガンダの日本人ボランティアはたくさんいます。そして、だいたい日本食に飢えています。
凝り性な人は知恵と手間と能力を振り絞って、その飢えから逃れています。
ある人は、粉をブレンドしうどんを打ってみたり、納豆菌育ててみたり。またある人は、自ら粉を捏ねフランスパンやシナモンロールを焼いてみたり。一か八かで卵かけご飯に挑戦してお腹こわしてみたり。日夜、涙ぐましい努力の末、忘れかけた日本の家庭の味もしくはコンビニの味を再現しているのです。

わたしはといいますと食いしん坊ではありますが、そういった情熱に欠ける怠惰な人間でありまして、人様の作った料理の匂いを嗅ぎつけお相伴にあずかっています。

先日、友人が作ってくれた“冷やし中華”。いま、流行ってます。
怠惰なわたしでも、お家で再現できる。そして、ウガンダの気候にもジャストフィットのレシピ。とんだ隠し技を大公開。
さて、ご紹介しましょう♪
ウガンダではトマトは調味料
玉ねぎは赤玉ねぎが主流
緑の野菜はあんまり見かけない
材料:パスタ(ウ)、玉ねぎ(ウ)、ワカメ(日)、卵(ウ)
調味料:重曹(ウ)、トマト(ウ)、しょうゆ(ウ)、お酢(ウ)、ごま油(ウ)、砂糖(ウ)、塩(ウ)、柚子胡椒(日)
*日…日本産、ウ…ウガンダ産

1.麺をゆでる。
早くも、こちらがポイントです。
パスタを茹でるときに、なんと重曹を大匙2杯くらいいれるのです!
重曹を入れると、いつものパスタが中華麺に早変わりなのです。

後は、フツーなので割愛。

できあがり!
うっかり食べ始めてしまった図
とにかくお試しください。茹でているときに鍋から漂う湯気は、中華麺のあの匂いなんです!
目を閉じてごらん、です。

たまには人様の役に立つ、こんなお得な情報もアップしてブログ読者を増やそうと思います。追いつけ、追い越せクックパッド!!!

2012年10月28日日曜日

小旅行

金曜日は祝日、そしてクラフトマーケットもなし!
ということでたまには国内を満喫するべく1泊2日小旅行へと繰り出しました。

行き先は、セセ諸島。
車も人も押し込み出港。
ビクトリア湖に浮かぶ島。湖自体が九州と同じ大きさということなので、日本人の感覚では海といえるかもしれません。
ビクトリア湖に面する街エンテベからフェリーに乗って3~4時間で着く島です。
400km平米らしい。

ウガンダではリゾート地として名高く、都会の喧騒を離れ湖畔でゆっくりと時間を過ごす場所です。しかし、我々のお財布事情により湖畔のリゾートホテルは無視して
「安い宿に連れてって~。」
と地元民に紹介してもらい案内されたのは、湖畔から離れたタウンの一角にあるお宿。本土と変わりのない村の様相。遠目に湖が見えることが目新しいっちゃ、目新しい。
宿からの景色
2日目はガイドさんを雇って島案内をお願いしました。泊まれなかった、泊まらなかったリゾートホテルのビーチを散策し、その後は漁村を見学。
ビーチサイド
漁村

漁村ランチ・でっかい魚
関西人としては、見るもの全てが琵琶湖を彷彿とさせて新鮮味に欠ける。またウガンダ慣れしてしまいやっぱり新鮮味に欠ける。そんな複雑な想いを抱きながら、あっという間に帰りのフェリーの時間となりました。

滞在時間を上回る移動時間の末にカンパラ着。
やっぱリゾート地は、お金と時間に余裕がないとダメね、と再確認した次第です。物足りなさはあったものの、情報の少ない土地へ旅行へ行くドキドキ感はよいものです。もっと国内を巡りたいという野望がふつふつと沸いてきました。

2012年10月23日火曜日

新規開拓

第一、三日曜日に参加しているクラフトマーケットがメンバーの間でも定着してきました。当番を決めたり、商品をチェックしたりと雑務諸々もお任せっきりで、最近はわたしが手を出すことも少なくなってきて良い傾向です。
以前に決行したマーケット開拓で一度自信喪失し、なんだか活気が失われていたのですが、マーケットで直接買ってくださる人たちを見ることで、徐々に雰囲気を盛り返してきました。売れないことと売れることの両方を知り、売れることの有難さが身に染みて、自分たちの商品を購入してくれる貴重なお客さんを大切にする意識が私自身にも、メンバーにも生まれたように思います。恥ずかしいことに、今更ですが。

そして、新たに別のカフェで行われているマーケットにも参加できることになりました。
万歳。
その名も“PRUNES”
オーナーはベルギー人(という噂の)女性で、ちょーーーー美しいです。ペネロペ・クルスという女優さんにそっくり。

彼女の周りだけ別世界。カンパラの喧騒もなんのその。そこはおフランスかと思わせるファッショナブルさ、エレガントさなのです。ちなみに子持ち。男性のみなさま残念ですね。
マーケット出店の交渉をするのも、いろんな意味でドキドキでした。ですが、こちらでありがちな高圧的な態度もなく、穏やかで笑顔も素敵なのでした。大絶賛。

先週土曜日に初めてマーケットに参加してきたのですが、大盛況!活気溢れるマーケットで、記録的な売り上げとなりました。残念なことに、月一度だけの参加と言われていて、次回までしばらく時間があいてしまいます。
しかし、
こんなチャンスを見逃すわけにはいきません。
現在、最低月2回参加したいと交渉中。

てんやわんやで写真をとることをすっかり忘れていた、わたし。
次回は、こっそりオーナーを隠し撮りしつつマーケットの様子をレポートいたします。

2012年10月20日土曜日

マトケ

同僚ハリエットとの会話。

“まさこ、今日の夕食は何?”
“お米。”
“マトケは?”
“ううん。お米。”
“マトケは?”
“だからー、お米やってば。”(イラッ)

このやりとりを3度ほど繰り返し、方向転換。
“本当はマトケ食べたいんやけど、マトケ買うお金がないねん。。。”
と大嘘をついて、この不毛な会話を切り上げました。

帰宅準備にはいった頃。
ハリエット嬢がおずおずと差し出す袋の中には
でっかいマトケ!。
しかも彼女の農園で採れた鮮度抜群の品。
計6本。3本は既に胃袋。
午後の会話はこの伏線だったのです。
イラッとして、ごめん!

他の同僚もみんなお裾分けしてもらって、今晩はみんなマトケ・ナイト。
わたしの夕食も、お米を撤回し、ウガンダソールフードのマトケ+Gナッツソースで自作ウガ飯を堪能しました。写真なし、あしからず。

2012年10月17日水曜日

おっぱい

ウガンダは子供がいっぱいです。
日々あっちこっちで赤ちゃんが生まれております。

近所でも、職場でも、お店でも
赤ちゃんが至る所に転がっている感じです。

なんとなく感じるのは、こっちの赤ちゃんは静か。
あんまり泣き叫んでいるところは見かけません。赤ちゃん慣れしていないわたしが、突いたり、つまんだりしても特に反応なしなので、大変気楽です。
日頃から刺激にさらされているせいか、誰に抱かれても、どんな騒音の中でも、ただただ大人しく寝ています。

ときには、ぐずることもあります。
そんなときには母乳。
おっぱいで口封じです。

いつでも、どこでも、おっぱいは惜しみなく披露されます。
満員の乗り合いバスの中しかり、職場しかり、道端しかり。

ぼろん。

首都で乗り合いバスに乗っていたときのこと。
幼稚園児くらいの年頃の女の子。
ご機嫌を損ねて泣き叫び、周りも呆れ始めたそのとき、
でました、お母さんの最終兵器“おっぱい”。
おもむろに服を下げ、泣き叫ぶ子供の口にねじ込む。
子供はフガフガと苦しそうな様子。なんとか頭を離し、泣きつづける。
どう考えても、母乳が欲しいという状況ではないですものね。。。
為す術のないお母さんは、おっぱいをさらしたまま途中下車していきました。

わたしは、ついつい見入ってしまうのですが、
男性含めとくにみんな気にする様子もありません。
日常のひとコマのようです。

2012年10月12日金曜日

人格崩壊

癒し系もしくは卑しい(食に)系として名高いわたしではありますが、いつも微笑んで過ごすわけにはいきません。

腹の立つことを数え上げればキリもありませんが、だいたいは笑って…いや、無視してやり過ごすようになりました。それでも黙ってやり過ごすわけにはいかない、あんなこと、こんなことは存在します。とくに公共の乗り合いバスでは、神経をすり減らします。乗らないわけには行かないので、少しは学習し作戦を立てての乗車となります。いつも戦闘態勢。

いつもの路線でいつもの金額で降りようとしたところ、お釣りなし。乗る前に確認したにも関わらず、高額請求するたちの悪いコンダクター。

“お釣り返して。”
コンダクター、薄ら笑い。
プチっ。(わたしの神経のきれる音)

胸ぐら掴んで、お釣りを請求。
“返せ!!!(ボケっ)”
シャツがビリっと破ける音がしたので、
二の腕に持ち替えて、断固バスの発車を阻止。

こちらがムキになればなるほど、相手も意地になるので本当は冷静が一番よいのですが、そこまで成熟しておらず感情的になる一方。

バスが発車しないことに痺れをきらした乗客の一人が、コンダクターを説得しお釣りを取り返しました。しかし、どうも後味が悪い。

日本に帰ってからの自分が心配でなりません。

2012年10月9日火曜日

★ジュビリー☆

10月9日ウガンダ独立記念日。
ウガンダには11回しかない貴重な祝日のひとつです。

しかも今年は50周年!!!
記念すべき年なのです。
私はいつもと変わらずの生活ですが。

首都では盛大な祭典が催され、街はイルミネーションで彩られたり、花火打ち上げちゃったり(銃撃戦のようにも聞こえる…)、戦闘機びゅんびゅん飛ばしちゃったり、お祭り気分です。海外からも大統領やらなんやらを招待して、市内は厳戒態勢。

街で乗せてもらったタクシーのおっちゃんは、
“式典に出席するとタダでジュースが飲めて、ご飯まで食べれるんだ!家族でいってくるよ~。”とご機嫌の様子。

そうかと思えば、
“あの式典はニャンコレ族のための祭りだ。僕らには関係ない。”と冷めた意見も。
現在のウガンダ大統領は、ムセベニさんです。彼は、ウガンダ西部出身、ニャンコレ族。そのため要職はニャンコレ族が占めているという話です。

ウガンダ人と総括して話しがちですが、考えてみれば彼らにウガンダ人という意識はあるのか、ないのか?
四方八方を国に囲まれて人の往来も激しく、部族も数えられないほどあり、文化も言語も様々。部族に対してのプライドは人一倍強い気がしますが、ウガンダ共和国に対する忠誠心というか、思い入れはあまり感じません。国民の意思を統一なんて夢のまた夢。
唯一、サッカーの国際戦くらいでしょうか。
敵有れば同胞一致団結、といったところ。

50周年、おめでとう!
このままウガンダが穏やかでありますように。

2012年10月7日日曜日

散歩道

3日目にして髪は抜け落ち始め、6日目には見苦しいため一晩かけて解きました。やっぱ痒かった。しかし、懲りずにまた別の髪型に挑戦しようとたくらんでいます。

さて、毎日、椅子に座って夕方まで来る日も来る日も編物では、腰痛やら肩こりに悩まされます。
そんなこともあって運動不足を解消すべく出勤は遠回りすることにしました。三日坊主ではブログでアピールできないのでしばし様子をみたのですが、1週間達成!ということでアップします。

職場と自宅は徒歩3分程度。それ以外で歩くといってもメイン通りのスーパーマーケットか近くの村で買い物する程度。 週末は隣町にあるマーケットまで歩いたりもしますが、幹線道路は車も多く、猛烈なスピードで走っているのでいまいち気分がよくありません。
散歩に適したルートはないものかと、散策した結果、なんとも心地よく職場と繋がる適度な距離のルートを発見しました。

バナナ畑やキャッサバ畑、コーヒープランテーションがつづく農道の中をてくてく歩きます。
牛を放牧していたりもして、なんとも長閑な風景が広がっています。
朝は日差しもまだ柔らかく、農業に最適な時間帯。 そこかしこで、畑を耕している姿が見られます。子供たちも大事な人手。大人顔負けで鍬を振っています。

ウガンダ人だらしない!と思うことも多々ありますが、わたしが布団でゴロゴロしている時間に彼らは働いて、わたしが働き始める時間は休憩時間だったりもするみたいです。

道行く人がキノコや牛乳を売り歩いたりもして、いつもと違う食材が手に入るのも楽しみのひとつです。


2012年10月3日水曜日

saloooooooon!

髪は女の命です。

こんな話はよく聞きますが、ウガンダでも当然のことながらこのフレーズは当てはまります。
ウガンダ人の髪の毛は、例えるならスチールウール。細い髪がチリチリとしています。伸びてもクシャクシャ。クルクルにはならない。ウガンダで会うくるくるカーリーヘアの黒人は、わたしの知る限り欧米ハーフもしくは、エチオピア人です。
オリジナルの髪の手入れは大変。髪に櫛を入れるともつれて痛いだけ!と怒っているのを聞いたことがあります。

だけど、わたしが写真で紹介する人たちは大概ロングヘアーをなびかせています。さて、なぜか!?

それは、
みなさんウィッグや付け毛を編み込んでるからなのです。
髪型自由自在。ロングもショートもストレートもツイストもなんでもござれです。
こちらに来たばかりの頃は、人の顔が識別できず、唯一髪型で人を判断していた時期がありました。なのに女性はコロッと髪形を変えて、またゼロからスタートということもありましたっけ…懐かしいなぁ。

いろんなカラーの、いろんな髪型を楽しむウガンダ女性はかなりのおしゃれさんだと思います。
そんな彼女たちを見習って、わたくしもウガンダ・ニャボ・デビューをとうとう果たしました!


真ん中、親方。
村の小さな美容院
小さく髪の束をとって、人工毛とツイストしていくという超ハンドワーク。なんと、3人がかりで9時間の大傑作です。美容師は途中から疲れが最高潮に達し「お前の頭デカすぎんねん(怒)」とぶつくさ文句を言い始め、お腹が減ってきた私も「ひっぱったら頭痛いねん!首もだるいねん!!」と険悪なムード。昼ごはん休憩を挟み、なんとか乗り切ることができました。

この髪型、老若男女すべての世代を通じてすこぶるウガンダ人の評判がよろしいです。

さてはて問題はといえば、

その1:痛い。
頭皮を引っ張って編みこんでいるため突っ張って痛い。同僚に言わせると、初めてのときはそういうものなのよ、というアドバイス。しかも、痛み止めを飲んで乗り切るそうです。昭和生まれとしては、あんまり薬の力を借りたくないということで、我慢することにしました。

その2:仰向けで眠れない。

髪のボリュームが多すぎて、上を向いて眠れない。横を向いても頭を刺激して痛い。よって、うつぶせでタオルを敷いて寝る。

その3:重い。
人工毛をこれでもかっというくらい付けてるわけですから、当然重い。首がだるい。肩が凝る。コレを外せば、修行から解き放たれたように身軽になりそうです。

その4:かゆい。
編みこんでから4日が経過したのですが、痒い。髪の毛を洗おうにも、断水つづきのため、大量の水を必要とする編込みヘアーのシャンプーは断念。乾きにくいので、洗って半乾きで臭いのも嫌だし。ダニとか蚤とかシラミとか湧いたら嫌だし。
ちなみにこちらの女性陣は、まめな人で月に1度髪型交換のときにシャンプーするそうです。よく頭をガツガツ叩いてる人やペンを頭に挿してボリボリ掻いてる人を見かけますが、きっとそういうことなんですね。

その5(想定):くさい。

まだ自身では感じませんが、その日も近いかと。。。ウガンダの人は優しいから言ってくれないだろうし。。。週末は、首都に上がって大量の水とホットシャワーでもってしっかり洗ってきます。

コレだけデメリットを挙げると、なんのメリットがあってこんなことをしたのか自分でも分からなくなりますが、ひとつ経験ということで。

日本人の髪はストレートのため、編込みがほどけるのも早いそうです。なので2週間が限界かな。その後、数人を募って除毛式を行いたいと思います。これまた一苦労。

編み込んだので、髪の毛にブラシをあてなくていいものだと思っていたら、職場で注意されちゃいました。ブラッシングして、結びなおしてもらう、幼児のようなわたし。為されるがままです。