2011年5月31日火曜日

珍種

なんの変哲もない1本の木。
だがしかし、近寄ってみると。。。
ででーん!
まだ分かりにくいって?(お食事前の方はお控えください。)
なんと、こちらの方々は野生の蚕(?芋虫)です。
私たちのかわいいお蚕様とは大違いで、触る気がまったくおきません。
お話によると、脱皮を繰り返しその後、複数が集まって一緒に大きな繭を作るそうな。とはいっても、この繭からは糸をとることはできないそうです。その代りといってはなんですが、薬になるんですって。火傷の患部に薄く剥いだ繭をペタリと貼り付けるといいらしいんですが、、、余計に悪化しそうに思うのは、私だけでしょうか。
新たな観察対象ができました。この場をお借りして、成長記録をお届けします。

2011年5月29日日曜日

営業

以前、養蚕センターに遊びに来ていた女性アネットさんと知り合いになり、クラフトグループを紹介してもらいました。彼女自身もそのグループでクラフトの指導をされています。同僚4人と日本人ボランティア2人に声をかけて総勢7人で見学へ行ってきました。
カワンダからバスに乗り(爆走して)約1時間。ルコメラ・タウンという小さな町です。
バスを降りて、そのグループが運営しているというクラフトショップへ。
小さな間口のお店に女性がいっぱい。
バナナファイバーやパームツリーの樹皮を使って、バッグや御座を作り販売しています。
他にもペーパービーズと呼ばれる紙でできたアクセサリーもあって、とっても熱心に活動されている様子が伝わってきます。話を伺っていると、彼女は学校を運営しているとか。クラフト販売もその経営資金を得るための一環。ということで、学校も見学させてもらいました。
ショップで販売されていた飾りを持ってはしゃぐ同僚。
ここはプライマリースクールと呼ばれる日本で言う小学校くらいの子供たちが生活しているそうです。聾学校も併設されていたり、孤児のための寮があったりと大規模です。そして設備が整っている、というのが第一印象。太陽発電があったり、きちんとベッドが並んでいたりと他ではなかなか目にしない清潔な環境。

それもこれも、以前日本人ボランティアが入ってヨーロッパ向けに商品を販売していたのだとか。その売り上げを設備投資にまわしたとのこと。どうりで歓迎されたわけです。その学校の近くには、セカンダリースクール(中学校くらい?)も新しく建設中。こちらはイギリスの支援団体が援助しているそうです。

さてここからが本題。
わたしが養蚕センターに派遣されたのは、蚕の世話をお手伝いするためだけではありません。シルクの宣伝活動と申しましょうか、シルクの需要を増やすため草の根活動をすることも含まれています。今回訪ねたのもシルク商品を作ってみませんか?というお誘いをしにきました。もちろん条件があります。
・養蚕センターに編み物研修に来てもらうこと。
・研修期間は糸を提供するが、その後は養蚕農家から購入すること。
そんなもんでしょうか。あと販売先は最低限確保しているが、今後販路を開拓していかなければならない、ということも付け足し。
現在作っている製品を紹介し、
手紡ぎ、手編み、草木染。おひとついかがですか?
販売価格や原価などを紹介したところ、興味を持ってもらい商談成立?来月からカワンダへ通ってくれることになりました。
これからどうなることか予測がつきませんが、養蚕センターが人の集まる場所になっていけば何かが起こりそうでワクワクしています。

2011年5月28日土曜日

ネッダ!

何を隠そう、わたくしはNOと言えない日本人代表です。
言葉がわからないもんですから、ついつい曖昧にしがち、テヘヘっと誤魔化し会話を切り上げることも度々。そのうちアレくれ、コレくれと付け上がってやけに要求が多くなります。さすがの私も、お前なんぞにやるもんはないっ!!と声を大にして断ることを覚えました。それは一言“ネッダ”。
チビッ子に“この前サッカーの仲間に入れたげたやろ、だからお金頂戴。”“ネッダーーーッ!”子供といえども容赦なく切り捨てる。たまに意地悪おばさんになったようでなんとも後味が悪いです。

2011年5月23日月曜日

カンパラという国

週末、JICAウガンダ総会や活動1年目を迎える隊員の報告会などがあり、首都カンパラへと上がりました。そして、この日の昼食はインドレストランへ。チキンバターカレーにガーリックナン。
ウガンダにはインド系の人たちがたくさん住んでいて、本格的なインド料理が楽しめます。インド料理に限らず、中国料理、韓国料理、ドイツ料理にギリシャ料理、、、、数え上げればキリがないくらい何だって食べられます。買い物だって大きなショッピングモールがあり24時間営業。電化製品も日用雑貨も食材も何不自由なく手に入ります。買い物帰りには、おしゃれなカフェでカプチーノやカフェモカだって飲んでいます。カンパラにいると、自分がイメージしていたアフリカ像は吹き飛んでしまいます。その反面、物乞いの人たちも多いです。路上に座り込んで手を出す子供や大人。任地にも貧しい人たちはいます。しかし都会では悲愴的です。ここにいるとお金だけが生き抜く術のように思われます。ウガンダという国を見渡すことは途方もないなぁと思う今日この頃です。

2011年5月15日日曜日

桑畑にて

相も変わらずお蚕様を育てております。何代目とか数えるのも面倒になりました。
お蚕様に休日はありません。そして、私たちは今日も桑畑へと向かいます。桑の木は背丈よりもずっと大きくて真っ直ぐ上に伸びていきます。桑畑に入るとまるで迷路のよう。
お蚕様は桑だけを食べて育つのですが、同じ桑でありながら成長過程で収穫する部分が変わります。
今はまだ幼いので、若い桑の先端の方、要は若葉と呼ばれる辺りが餌になります。成長と共に柔らかい葉から、しっかり育った葉へと収穫するパートを変えていきます。ラストスパートは桑の木をバッサリ刈り取ります。
まだ幼くて食欲もさほどではないお蚕様たち。私たちが真っ先に向かったのは、グァバの木の下。そして同僚ホープが木に登りみんなの分まで採ってくれました。グァバ齧りながら、桑の葉を収穫。
 タイトスカートで木に登る、たくましい姿。
こっちでは皮ごと食べます。種も食べてます。そして、熟してなくても食べます。熟れたら中はオレンジ色で柔らかいんですが、まだこんな状態。でも、バリバリ食べる。とはいっても、やっぱり熟したグァバが食べたいな~。

2011年5月11日水曜日

間食

仕事から帰って小腹が空いたとき食べるもの。その1、Gナッツ。日本でPナッツと呼ばれているアレです。こっちではGround nuts、略してGナッツ。
水洗いして、塩を振って乾煎りするだけ。お手軽で、やめられな~い、とまらないっ♪というおいしさです。そのまま食べてもおいしいんですが、すり潰しソース状にしてお魚を煮込んだ料理もあります。ウガンダ料理には欠かせない素材のひとつです。
西日が射す中、部屋の片隅にしゃがみこんで鍋をゆする姿は哀愁すら漂っているのかもしれません。あっでも、やさぐれてビールを煽ったりはしてないのでご安心を。おいしいご当地ビールのお話はまたいずれ。。。

2011年5月9日月曜日

サッカー

暇と体力を持て余していたため、子供に誘われるままにサッカーの仲間に入れてもらいました。きっと高校生くらいとでも思っているのでしょう。誤解は解かぬまま、参戦。
ゴールはレンガをひとつ立てただけ。わたしはといえば、ゴール前で仁王立ち。それでもゴールを許し、お叱りを受けてしまいました。だってボールさばきがスゴイんですもん。
この時期はイースターホリデーで、寮生活から帰ってきた子供たちで家の周りが賑やかです。よく耳にする言葉ですが、こっちの子供は元気。表情は生き生きとしていて、躍動感があって惚れ惚れします。

2011年5月6日金曜日

さよならの日

6週間のトレーニングもとうとう最終日を迎えました。
のんびりウガンダ時間でありながら、みっちり思い出が詰まった毎日でした。
そして、最後はパーティーで締め。トレーニングの修了証書まで受け取り、まるで卒業式のよう。とはいっても、しんみりしてる暇はありません。食事が終れば爆音ダンスタイム!

今度はみんなが住んでるところに行くことを約束してお別れとなりました。

2011年5月4日水曜日

編み物

クラフト授業の第2弾として、鉤針編みで携帯ケース作りにトライ。
既にスカーフを作れる技術はもっているので、そこから発展して袋物を作ってみよう!という授業です。これまでの研修の様子を伺っている限り、日に日にやる気のなさ満開で、どうやってモチベーションを上げるかが悩みどころでした。なのですが、作ったものは自分の物だよ、と話たこともあってか編み物に関しては食い付きがいいっ。それぞれが工夫しながら黙々と作業が進み、穏やかな時間となりました。
このところメンバー紹介を怠っていましたが、再開。手前の女の子が最年少のエヴァです。笑顔が最高。

2011年5月2日月曜日

肉屋

週末に研修生を招いてお食事会を企画。ここは奮発して肉料理を振舞おうと、これまで敬遠していた肉屋へと向かいました。なぜ敬遠するかといえば、道端に小屋があり(もちろん扉なんてものはありません。露店です。)そこに牛の足と思われる部分が括られて、ずるんと吊り下げられています。店のお兄さんが鉈を振り下ろして、バキバキ骨を砕いてる様子はなかなか近寄りがたいものです。しかし、肉を買わずしておもてなし料理は作れない。そんなわけで意を決して、行って参りました。
わたし「肉を1キロください。」
お兄さん「どこ?」
わたし「。。。どこ?」
近くの人「どこのパーツがいいの?」
わたし「うぅ…えっと、ノー・ボーン。」
そして手に入れたのは、たぶんヒレ肉と呼ばれる部位。脂肪の少ない赤身を頂きました。
齢30を迎えようかというのに、初めてのおつかいを彷彿とさせる一場面。これからスキルアップして、牛のパーツを指定できるようになるのかしら。ちなみにそのお肉は、ビフカツ、トマトシチューへと変身しましたとさ。