2012年9月28日金曜日

営業

先週末メンバー4人とカンパラ市内へと営業周りを決行してきました。
ある程度の商品数も揃い、自分の帰国が迫っていることもあり、重い腰をあげた次第です。

ターゲットは、観光客が集まる高級ホテル、クラフトショップ、マーケット。
結果だけを先に申しますと、、、
全滅!

いや~世間の風は厳しかったです。
問題点を洗い出し中ですが、一番よく聞かれたのは、値段が高い、という意見。
値段に関してはお店に卸す値段設定が高く、そんな値段では店頭で売れない!と逆切れされる始末でした。
こちらの言い分としては、これシルクなんです、ということ。
原材料に工賃を加えれば、この値段は決して高いわけではないと説明しても、耳を貸してもらえず。シルクの価値がウガンダ内のマーケットではなかなか伝わらない。また商品のインパクトや魅力に欠けるともいえます。
例えば、シルクスカーフ。
作り手への手間賃は、だいたい日当3000シル計算。一般的な日雇い労働で5000~6000シルということなので、暇な時間にのんびりする編物の日当としては悪くないものだと思われます。ただし、これ以上日当を下げると作り手の意欲は激減しそうです。
そういう訳あって、妥当な価格設定だと思われます。

何を持って高いと判断されるのか、、、。
ウガンダの店頭に並んでいるクラフトの大半はケニアから輸入しています。
クラフトの生産体制は組織化され、大量に作って安価で販売、輸出しています。
ウガンダ人がケニアまで買い付けに行って、大量購入してもしっかりと利益がでるくらいなので、その安さは半端なしなのです。
または、避難民、障害者、エイズ孤児、シングルマザーといったグループによるクラフト制作は彼らの生活費となるという建前の元に、低賃金の労働力としてこの業界を支えているように思います。
こういった価格競争に正面きって挑むのは、無謀というものです。
価格は、マテリアルの見直し、工賃の見直しで最低限に留める程度にことにしました。

あとクオリティが低いというのも大問題。
私のチェックが甘くって、商品の質が店頭レベルに達していなかったという事実。
こちらは、問題の解決策が明確。反省あるのみ。
私共々、今回同行したメンバーも店員から厳しいが当然の意見を聞き、帰ってからもう一度商品の見直しとなりました。

ヌクヌクと日本人に向けて商品を販売してきて、世間の風を避けてきたツケがここで押し寄せてきました。
心悔い改めて、かつ、気を取り直して最後のラストスパートです。

2012年9月18日火曜日

ぐっど ぼらんてぃあ

このところ私の評判は鰻上りである。

理由その1:病院へ搬送された同僚ハリエットの医療費一部を負担。ムズングの気前の良さを披露したため。

理由その2:街に出ては、売り上げを回収しカワンダへ届けている。お金を運ぶボランティア。

理由その3:日曜日に出店しているクラフトマーケット。敷地内のランチはウガンダ人には到底手の届く価格ではないため、気が向いたら手作りサンドイッチ(チョコクリーム塗っただけ。玉子サンドは不評だったため。)をお届けすることもある。

といったことが挙げられる。
こうした結果、
「まさこ、You are good volunteer!」
ということになる。

モノ、カネくれる人=よい人
なのである。かなりシンプル。

ボランティアが前に出すぎるとこういうことになるのか。。。と反省し、残す3ヶ月は彼らに任せて、隠居生活に入ろうかと画策中。

「ボランティア!?あいつ、何にもしてなかったよな。今の成功は私たちが作り上げたのよ!」というのが理想だろうか。

2012年9月10日月曜日

色いろいろ 人いろいろ

カワンダの女性たちの主力製品スカーフの売り上げが安定してきました。これまで、JICA事務所内で身内に対しての売り上げが大半だったのですが、販売先であるMISH MASHで少しずつ外の人たちに買っていただけるようになりました。毎月第一、第三日曜日にはクラフトマーケットに参加して、直売できるようになったことも大きいです。このことで、自分が帰国した後も引き継がれていく可能性がでてきて嬉しくなります。

毎月月末に精練、染色を行うのですが、今回出来上がってきたのは36枚のスカーフ。桑の葉、カバンバマリバ(ウガンダに自生している藍の一種)、ムルルーザ(マラリアのとき煎じて飲む薬草)、コーヒーの葉、ハイビスカスを使い、媒染剤を変えることで8色染め上げました。
実物はもっと素敵です。
毎月の染色ですが、これがなかなか一苦労です。指定した日に人を集めて、一気に作業をしないといけないのですが、人の集まりはバラバラ、言い訳して来ない人多数、グダグダで作業が捗らないというのはいつものこと。しかし、とうとう真面目なメンバーが激怒。「これだからアフリカ人はダメなんだ!」 と憤っております。私が言ったわけではありません。そこで、罰金制を取り入れることとなりました。コチラがお知らせ。
NO WORK NO MONEY
であります。
集めたお金は作業した人のランチ代。なのに、いつも働いていない男性スタッフがどこからともなく現れて、ランチに混ざろうとする。「これだからアフリカ男性はダメなんだ!」これは、わたし談です。

話が逸れてしまいましたが、その張り紙の効果はと言いますと。。。アナウンスしたって、来ない人は来ない。彼らは、お金だけに突き動かされているわけではないのです。なんてったってプライベート大優先。

TIME IS NOT MONEY
なのです。

それはそれで素敵な暮らしだと思う、今日この頃です。

2012年9月7日金曜日

コネタ集

前々からミツバチが部屋の中を飛び回っていた。数匹ならまだしも、見逃せない数になり夜もうるさい。重い腰を上げて、発生源を探したところベイジングスペース(お風呂場のような場所)の2重窓の間に巣ができていた。共生する気はさらさらないので、殺虫剤を噴霧。このところ静かな夜がつづいている。

キリマンジャロ登山以来、大きな荷物を運んでいるセボを見ると心ときめいてしまう。

職場で編物を習っている女性から、帰り間際にこれでソーダ買ってき。と言って、2000シル握らされた。2000シルもあれば、ソーダどころかチャパティ、スンブサ、ゆで卵まで、フルコースのランチがいただける。ただ彼女、組合のメンバー登録料5000シルを払わず、いつもメンバーから催促されている立場。知らぬ振りして、ありがたや、ありがたや、ということでそっくりいただく。

おごられネタ2
よく行くお店でいつものごとく雑談していたところ、ご機嫌なセボから「カガワシンジはサイコーのプレーヤーだ!」とお褒めの言葉を頂き、ナーナンシ(パイナップルとシナモンのジュース)を買ってもらう。日本人でよかった。

よく行くお店↑でよく飲むジュース、カトゥンダ(パッションフルーツジュース)を職場で飲んでいたところ同僚より、そのジュースは煮沸してない水で作ってるから飲んだらダメ!と注意がはいった。前回、体調崩して運ばれて以来、わたしの食べるローカルフードへのチェックが厳しい。好きなのに。。。

週末、町に商品を持ってでかけるとき、同僚たちが大きな荷物を持ち、バス停まで見送ってくれる。バスに乗って、バイバイと手を振ってると帰国のときが頭をよぎって、不覚にも涙目になってしまう。

ジャッジャ ワンゲ(私のおばぁちゃん)、ママ ワンゲ(私のお母さん)がウガンダにいる。

気がつけば、どうもわたしはウガンダが好きらしい。