2011年6月28日火曜日

バタンダにて

ご近所にあるバタンダ・セカンダリースクールで隊員主催のPeace Exhibition がありました。
広島・長崎の原爆についての紹介、ウガンダの内戦についてのお話といった、お互いの国で起こった戦争について考えるという企画です。
戦争という重いテーマは、戦争を知らない私たち世代にとってはなかなか扱いづらいもの。そして日本についてすら、よく知らない彼らにとっては、とっつきにくい内容だったかもしれません。それでも一生懸命説明を聞く子供たち。
メイン会場はというと
これだけの大勢の人が集まって、そのまま解散になるわけもありません。
その後はお互いの国の文化紹介。
舞台では、子供たちが民族ダンスを披露してくれました。
多くの部族が住むウガンダでは言語はもちろんのこと、ダンスもそれぞれ違います。
長引く講演にぐったりしたかに見えた子供たちですが、ダンスが始まった途端空気が一転。エネルギー爆発!出し惜しみなし!!
音はジャンベと子供たちの掛け声や歌、手・足拍子がいっしょくたになって、全身がしびれる迫力。目頭が熱いっ。
ダンスはふたつあったのですが、
 映像はひとつだけ公開。ライブは最高です。

2011年6月24日金曜日

B級グルメ その1

最近の流行。塩茹でGナッツ(Pナッツ)。
旬のときしか出回らないという幻の味。
小さい袋に詰めて200シル(日本円で10円くらい)
何故かわからないが、炒ったものよりもおいしい。

2011年6月20日月曜日

ご一行様

以前、シルク商品製作の勧誘へ行ったルコメラ・タウンから7人の女性が編み物教室に来られました。土曜日は休日なので、いつもなら餌やりの後は解散なのですが、今日は一部のスタッフに残ってもらって講師業をお願いしました。
ウガンダでは、一般的にシルクや蚕は知られていないようです。なので、なぜシルクが貴重なのか、どう取り扱うべきか説明するところからスタートします。
蚕の飼育部屋へ案内し、まるで社会見学のよう。
その後、編み物教室へ。

今回に限らず、最近しみじみ思うこと。それは、メンバーに恵まれている!
営業スタッフのように人の対応に当たってくれるホープや、編み物エキスパートでもありクオリティーに厳しく、妥協なく人を指導できるフラビア、それに人一倍多い蚕の仕事を文句も言わず影ながら働いているレイチェルなど、それぞれのポジションでスタッフが役割をきちんんと果たしていることに頭が下がります。
この状況がどれだけ奇跡的かは、ウガンダに来ていただけると一層よく分かると思います(笑)

なので、わたしの役割はといえば受講生が連れてきた子供のお守り。みんなの邪魔をしないように外に連れ出すこと。あとはやる気ない人を偉そうに怒るくらい。

持つべきものは、優秀なスタッフだと心底感謝。

2011年6月18日土曜日

定食

興奮冷めやらぬうちに、ご報告。
本日、日本人のオアシス「鉄本食堂」へ行って参りました!
昨日の更新はこの日のための前振りです。遠足前の小学生のように心躍って寝付けなかったので、ブログでガス抜きをしてしまいました。

“鉄本食堂”は完全予約制。ウガンダ在住のご夫婦が平日のランチタイムだけご好意で(もちろん有料)定食屋さんとして日本人にむけて開放してくださっています。
本日のメニューは、から揚げ定食(涙)
ご飯に味噌汁、から揚げ、ひじきの煮つけ、浅漬けも。半年振りに正統派庶民の味を堪能し、言葉を失い、写真も忘れて食べふけってしまいました。

その後、お茶で一服。余韻を味わっていたところ、ウガンダの父と呼ばれる柏田さんがいらっしゃいました。略歴はコチラ
この短文を読むだけではウガンダの日本人経営者ぐらいのイメージしか湧きません。あぁ、なんと言ったらいいのやら。異国の地で会社を軌道に乗せることの情熱ももちろんですが、混乱を極めた情勢の中で社員と共に生き抜いてこられた逸話の数々を以前に新聞などで読み、唖然とさせられました。愛読書は“坂の上の雲”。柏田さんの生き方が、この小説に重なっているような気がします。
なんとなく緊張して生のお話は聞けませんでしたが、いつか伺いたいものです。

2011年6月17日金曜日

みんな大好き Omucheere

このところ、あれこれ日本の味を再現しています。
やっぱ日本人なら白いゴハンにお味噌汁でしょ。というわけで、ある朝のゴハン。味付け海苔は貴重なので1回につき1枚。

お米は近所の雑穀屋さん(?)で購入したものの、問題は石の多さ。
炊く前に、ふるいにかけてゴミを取り、皿に広げて石を取り除くという、ひと手間が要求されます。
もう大丈夫と勝ち誇ってご機嫌で食べていても、、、ガリッとなってしまいます。
スーパーに売ってるお米や、粉モノのパッケージに “No Sand!”と、
さも凄い事のように書かれているんですが、いや~確かに有難い。

2011年6月13日月曜日

弾丸出張ツアー 2日目

2日目はブシェニを訪問。
こちらは、ウガンダ養蚕組合の中心となって、海外へ糸や繭を輸出しているしっかりとしたグループです。草原の広がる中にボコボコっと建物があり、工場としても機能しています。
工場からの眺め
ここでは滞在時間なんと2時間。組合長に案内してもらい、質問をして、再会を喜んで、農家見学。あっという間に帰る時間が。。。早いっ。
研修生たち
カワンダ(養蚕センター)で座繰りを行うことは比較的容易です。水も蛇口をひねれば出てくるし、火を起こすのにも炭を使えばいい。だけど今回行った地域は、どこもそんな整った環境はありません。糸を引くためにはお湯を沸かさなくてはならないのですが、水だって離れた場所にある井戸や溜池から汲んで、火を起こすのも木を集めて焚き火。座繰り自体よりも、その準備を考えるだけで、うんざりしてしまいそう。そんなことを始めとして都市部との生活環境の違いは、とっても大きいです。
日本人として初めてウガンダに来たときの不自由さには慣れ、これがウガンダか、と思いかけていた矢先、またもやウガンダ像は書き換えられました。きっとこの繰り返し。像は定まらないまま、書き換わっていきそうです。

2011年6月10日金曜日

弾丸出張ツアー 1日目

7日から1泊2日でウガンダの南西に位置するチルフラ、ブシェニへ出張へ行ってきました。
目的はウガンダ養蚕組合の中核であるブシェニ、チルフラを視察し今後シルク糸の取引が可能か知るため。それと先日研修が行われた女性たちの仕事っぷりを見学するため。早朝にカンパラを出発し、赤道を越えひた走ること6時間。初日は、チルフラを訪問。

何にもありません。広がるのは広大な土地。牛、ヤギ、鶏。人口と家畜が同数かそれ以上に家畜の方が多いんじゃない?というゆったりとした場所です。見学といったて、見るべきものがほとんどない。事務所見学といっても、鍵を持ってる人が入院していて入れないとか(仕事どうしてんの?)。養蚕農家を訪ねても、蚕育ててる気配がまったくなかったり(ただの豆倉庫)。。。養蚕をされているという地元名士のお宅で、お茶しながら質疑応答。組合長は援助が欲しいから必死でアピールしてくるんですが、私にそんな権限もなく、おじちゃん空回り。挙句、“君は養蚕の未来にどんな展望をもっているんだ!?”と激昂気味。“わたしはただの手工芸ボランティアです。”こうやって、お互いに虚しい時間が過ぎていく。
そんな時間をやり過ごし、出張に通訳として同行してもらったホープのご実家へ昼食をご馳走になるため、おじゃましました。ご馳走三昧!テーブルいっぱいのお食事を用意していただき、本当に美味しい時間でした。お父さんは“泊まって行ったらいいのに”と親しみを込めて言って下さり、後ろ髪をひかれながらのホテル帰りとなりました。
ホープの甥っ子

2011年6月9日木曜日

ゴメス

このラスボスのような響き、別に写真のおばさんの名前ではありません。彼女が着ている民族衣装の名前。
ゴメスは、ブガンダ族と呼ばれるカンパラを含む中心部の部族だけが着るものだそうです。都市部では、教会に行くときや結婚式など正装として着ることが多いようですが、地方に行くと普段着として着ている女性もよく見かけます。構造は着物と似ていて、バスローブのように羽織り、重ね部分にプリーツを作りながらたくし上げ帯を締めます。若い人たちは着付けができなかったり、めんどくさかったりで着ることは少ないみたいです。色合わせが独特で、生地も光沢があり目を惹く衣装。そしてもうひとつ、肩の突起が特徴的。このシルエット、、、アレキサンダー・マックイーン!?

2011年6月5日日曜日

見学

もうすぐ帰国される隊員の任地へ見学に行ってきました。
カンパラから南西へ1時間。ガタガタの田舎道を上下左右に揺られながら到着したのはチカジョという村。
先輩隊員Kさんは、近隣の住民に縫製や雑貨作りを指導・販売をして収入向上をはかるという活動をされています。男性、女性問わず、若い人からお年寄りまで幅広く集まっていました。カバンを作る人、服を作る人などなど、それぞれがマイペースに作業に取り組んでおられます。

ミシンは足踏み
ペチャクチャおしゃべりしたり、教えたり、2年過ごすとこんな風に場所に馴染むのかぁと羨ましい気持ちで眺めていました。

2011年6月1日水曜日

判明

あのモジャモジャ毛虫の名前が判明しました。
ギョウレツケムシ科アナフェです。アフリカ原産みたいです。
この“ギョウレツケムシ科”っていうのがおもしろいんですが、名前のごとく隊列を組んでぞろぞろと移動するみたいです。今日は、専門知識をもった上司が出勤したので、根掘り葉掘り聞いてみました。
糸は取れるみたいです。パラシュートの生地になるくらい強いとか、ひとつの繭に200匹近く集まっているとか、行列作って移動するとか。。。英語に着いて行けず、その後フェイドアウト。帰って調べてみたら、日本で頂いたシルクに関する本にも見開き1ページでガツンと載ってました。有名なんですね。
すでに繭を作り始めてる団体も発見。
これだけみたら、なんかの巣かな?くらいのもんですが、繭なんですって。
昨日の蚕は、すでに脱皮して別の場所へと餌を求めて移動したようです。抜け殻のみ。