2012年12月28日金曜日

クリスマス

年中行事の中でも最大のイベント、クリスマス。
10月くらいから“クリスマス”という単語を聞くようになり、みんながそわそわし始め、巷にニワトリが増え始めます。
地元カワンダで迎える初めてのクリスマス。

クリスマスは、あっちこっちのお家を訪問してきました。あるときはお呼ばれし、あるときは行きたい!と催促。

同僚でもありプライベートでも本当にお世話になったホープ。お家で朝食をご馳走になり、教会に行き、ランチもまたもやご馳走になるというスペシャルコースに招待してもらいました。もともと姉さんタイプの彼女ですが、お家でもテキパキ、キビキビ働いている姿を見ていると、一人前の女性なんだなぁと改めて見直しました。
その彼女が、朝から仕込みをして作ってくれたご馳走がこちらです。
カロ、マトケ、ライスに始まり、さばきたてチキンのソースにビーフのソース、各種お野菜とテーブルいっぱいのお料理です。もちろん美味!

最後は、記念写真。
左の方はフィアンセ。来年には式を挙げるそうです。参列したかったなぁ。

次の日に訪ねたのは、フラビア宅。
フラビアは現在大学生。わたしがウガンダに来たばかりの頃、彼女も養蚕センターで進学までの数ヶ月ボランティアとして一緒に働いていました。とにかく働き者で尚且つ、ずば抜けて優秀、人柄も落ち着いている。彼女のおかげで当初のウガンダ生活を乗り切れたといっても過言ではない、心のオアシスだったのです。その後、進学して1年半以上会っていなかったのですがクリスマス休暇で実家に戻りセンターに遊びに来てくれました。
そんな彼女のご実家へ朝食に招待してもらいました。

訪ねて、びっくり。
通勤途中、毎朝のように出会い笑顔で挨拶してくれるおじいちゃんが彼女のお父さんだったということをこの日知る。この人柄はここから生まれてるのか、、、と勝手に納得。
家族写真。
左端がフラビアです。
きっと素敵な女性になるんだろうなぁと思います。立派になった姿を見たいです。

そして、そして、
以前に紹介したエリアスさんです。彼は結婚して、子供もできました!いつもは、ずぅーーーーーーーーーっと遠くに離れて住んでいる奥さんと子供なのですが、クリスマスはみんなで揃ってお祝い。
ウガンダでは夫婦とはいえ、それぞれが仕事を持っていると一緒に住む事は難しいものです。稼がないといけないし、新しい土地で仕事を探すのも難しいし。家族が顔を合わせて過ごす貴重な時間。
ウガンダの家族、夫婦、親子、恋人、いつもとは違う顔や日常の暮らしっぷりを覗いてきました。

ホープとは今朝お別れ。
里帰りするということで、お見送りしてきました。

わたしも荷造りが済み、明日カワンダを引き上げカンパラへ引越しです。

好きな人たちが住んでいるカワンダ。
第二の故郷です。

2012年12月24日月曜日

アフリカン

大型ショッピングモールでお買い物。
入口近くには荷物一時預かり所があります。
他所のショッピング袋はここにお預け。

私のショッピングバッグにはマイケル・ジャクソンの本が一冊。
それを見た係りの一言。
“Are you going to read our history?”
“うっ、ぅん。”

マイケル→黒人→アフリカ人→ウガンダ人→我等の仲間

という図式?

それ以前にも、
アメリカ大統領オバマ氏が再当選した際に身内のことのように喜びまくる同僚を目にしました。

オバマ氏の先祖を辿ればケニア人。日頃はケニア人にどことなくコンプレックスを抱いているかに見えるウガンダ人も、こんなときにはケニアだろうがウガンダだろうが同じアフリカ人だー!それどころか同じ東アフリカじゃん!!!とばかりに大興奮でありました。

しかも
“He speaks English very well !!!”
だなんてお褒めの言葉まで。。。
一応確認までに、オバマさんはアメリカ生まれアメリカ育ちですよ~とは囁いておきました。

そんなこんなで世界で活躍する黒人は、みんな彼らのヒーローです。遠くても、離れていても we are the one~♪なわけですね。

2012年12月21日金曜日

たのしみ

染色のときのたのしみ。

染色が終ったら、七輪の残り火でカソーリを焼く。
カソーリはメイズのこと。日本で食べる黄色いコーンとは違って白っぽくて甘味はなし。
だけど、モソモソ噛みしめているとクセになる味わい深い食べ物です。

12月はカソーリの収穫期。ベストシーズンです。
道端でも売っているけど、とりたてを焼いて食べると瑞々しくて格別。
砂糖がめいっぱい入った甘い、いや甘ったるいチャイと一緒に遅めのランチとして、いただきまーす。

2012年12月18日火曜日

たくさんの最後

帰国まで、あと17日。

やることなすこと、これが最後という感覚がついて回ります。

週末に今年最後、そして、わたしにとってはウガンダで最後のクラフトマーケットへ参加してきました。そして、今日は送別会。
これぞ、まさにお別れの予感。

なにより嬉しかったのは、メンバーが自主企画してくれたこと。最終的にはミニストリーからお偉方が出席するということで予算を組んでいただいたようですが、みんなからお金を集めて自分たちでパーティーを運営しようとしてくれたことに嬉しさ倍増です。

朝早くから調理が始まり、プログラムを組んで、踊って歌って。。。
全力で、最大、最高のパーティーをしてもらいました。

感謝はいくらあっても足りません。

好きなひとたちとの出会いは、最後にしたくないなぁと思います。

2012年12月14日金曜日

工房探訪

クラフトマーケットに出店していると、いろんな作り手に出会います。
中でも陶芸のグループで、とっても素敵な商品を作っているひとたちがいるので、彼らの展示会と工房を見学にいってきました。

展示会はカンパラの閑静な住宅街にあるムズングのお家で。
こちら写真なし。。。
お買い物に熱中しておりました。

で、その後カンパラから1時間半くらいの場所にある工房へと案内していただきました。

メインロードから村エリアに入ると看板出現。
しっかりした門構えのお屋敷です。
NAKAGWA POTTERY
では、早速中の様子を。
こちら、電動ろくろ。
 こちら、電気窯。
こちら、焼待ちの商品。
こちら、野焼き?

という具合です。
土はウガンダのもの、釉薬には蟻塚の土を使い赤色、炭で燻して黒、ドイツから輸入した釉薬で白、地色の茶。この4色でアフリカンだけど洗練された、でも素朴な(あぁ解説、難しいぃぃぃ。)要は、素敵な絵付けがされています。形も大らかでとっても素敵。
たくさん持って帰りたいけど、重いし、割れるし、、、結果、自分用!ブログご愛読のみなさま、申し訳ありません。恨みを買わない為にも、写真は控えさせていただきます。お土産は、別ものをご用意させていただきますので、ご容赦下さい。

さて、陶芸とはうって変わって染織だって捨てたもんではありません。
数ヶ月前になりますが、織物工房も見学に行ってきました。
ついでに、こちらもご紹介。

カンパラから乗り合いバスで3時間くらいのJINJAという場所。
ナイル川の源流があることで有名です。

完全な村エリアに工房あり。
ショールームもあって大興奮!

この工房の魅力は、
な、な、な、な、なんと
糸を選んで自分だけの商品を作ってもらえるのです。ウットリ。
だがしかし、
糸を選び始めたころスタッフから一声。
“今、糸が足りないからオーダーは受け付けられません。”
なにぃーーーー!!!そんなこともあろうかと思い、事前に連絡してたのに!!!!!

とはいえ、ここで引き下がらないのが熟年ボランティア。

“前日にオーダーできるか電話しましたよね!?何でも作れるって言いましたよね!??
なんで!!!!!おかしいやん。
っていうか、ここまで来るのすごい遠いんやけど、交通費払ってくれるん???”

と、このようなやり取りを繰りかえし、
期限までに糸が入荷したら、作ってあげてもいいよ。(注:上から目線。)だけど、問い合わせの電話はしないで。

こんな条件の下、オーダーだけねじ込んで帰りました。

帰り道、どうせ作らへんやろうな~と友人と意見を交わし、諦めておりました。

ところが!
先日、友人のところに電話があり、オーダーのスカーフ出来上がったので送ります。との連絡が!
やればできるんやん。
てっきり手に入らないと思い、ケニアに行く友人にスカーフのお遣い頼んだのに。
既に何をオーダーしたかも記憶になし。

カラフル、マルチカラーのスカーフが手元に届きました。
お土産のつもりだったけど。。。欲しい。
ウガンダ産スカーフは先着●名様まで、そして、ケニア産スカーフは先着1●名様までお渡しできるかと思います。
わたしの気の変わらないうちが良いかと。

まだまだ秘蔵のクラフトあり。
ベッドの上に広げて、一人にやけております。

2012年12月7日金曜日

ルームメイト

旅行から帰り、変わったこと。

同居人が増えていた。
中国から2人のおじさんが引越してきました。現在、間借りしているゲストハウスには、わたし含め3人のアジア人が住んでおります。
近隣のひとたちは、
“マサコの親族がきた”と信じきっています。

夕方になると
ドアをノックする音。
バトミントンしよー。
とお誘いがかかります。

近所の子供の羨望の眼差しを無視して
夕暮れ時、小一時間バトミントンに興じる。

その後、本格中華が食卓に並び一緒にご馳走になる。

先日の献立は、牛の足煮込み。うまし。
蹄、食べました。
コラーゲンたっぷり。
どこで手に入れたのか謎。

今晩は、豚肉とジャガイモ煮込み。うまし。
白ご飯が日本米みたいで、ちょっと感動。
水稲米と思われる。
どこで手に入れたのか、本気で知りたいが、やはり謎。

お二人とも、英語がお得意ではありません。
質問の答えは本人から聞きだせず、
ハウスキーパーさんに聞いてみたところ、
2年間ウガンダに滞在されるそうです。1年という説もあり。

ということは。。。

帰国までの1ヶ月、わたし、まさかの、中華三昧です!

こんなことになろうとは、誰が予想したでしょうか。
ウガンダ・チャイナタウンがカワンダに出現。
今なら一泊、たった20,000シル(夕食中華含む)でゲストハウスにお泊りいただけます。

*1㌦=2,600シル 2012年12月現在

2012年12月4日火曜日

そうだエチオピアへいこう ~エピローグ~

ラリベラを経ち、首都アディスアベバへ。

最後の日は、ドル札を握りしめお買い物へ!
この国、クラフトの宝庫なのです。
食べて良し、見て良し、買って良し。
言うことなしです。

どうしても寄っておきたかったお店がひとつ。
サバハールという織物を専門に扱うお店です。
エチオピアの主要なテキスタイルは織物です。この伝統を生かして、カナダ人のオーナーが魅力的な商品を生み出しています。
実は、このお店にウガンダのシルク糸を輸出していました。
でも、過去形。
シルクの出荷が滞り、うまくマネージメントが行われなかったために今は取引が停止しています。

市内から離れたところに工房兼お店があります。
この工房では、近隣から職員が通い織物と染色をおこなっています。
ここを中心としてトレーニングを行い各村々にグループを組織し、糸などマテリアルを工房外で生産する。それを買い取り、工房で商品を作るという仕組みのようです。

言うは易く行なうは難し

アフリカの地で作り手の意識を高めて、品質を維持し商品を作り続けることの大変さを思うと気が遠くなります。ましてや、近隣だけでなく遠方の生産者もいるわけです。

フェアトレードというと背景の情報が先立ち商品自体への評価が後回しになりがちですが、ここではそんなことを抜きにして欲しいと思える商品が販売されています。洗練された商品の数々にうっとり。

憧れと敬意をもって、お話を伺いました。

最後には、“これからもウガンダから糸を買いたいので、連絡を待っています。”とメッセージを言付かってきました。
ウガンダの生産者はまだまだ発展途上です。そんな中、長い目で生産者の成長を見守ってくれる会社があることが彼らにとって本当のチャンスなのだと思います。
問題は、、、彼らがこのチャンスを自覚していないことでしょうか。目先の利益に走って、取引を台無しにしてしまうことが残念です。
ウガンダの工場の人を連れてきたいな~、しみじみ。

そんなこんなで、その後もあちこち立ち寄り、久々に買い物魂に火がつき、お土産を買い込んできました。

旅行帰りはいつもそうですが、
あぁこの国に住みたかったなぁと思うことしきりです。

そして、イメージしてみる。。。もし、エチオピアに派遣されていたら、

インジェラとワット食べ過ぎて、10kg増量。
買い物しすぎで破産。
伝統ダンスを踊り、肩を脱臼。
エチオピアの色男にたぶらかされて泣きをみる。
夜は、蜂蜜ワインでやさぐれる。
そして、もう5kg増量。
etc. etc...

 うん、わたしウガンダでよかったよね。きっと。

旅行はその国に住む人と出会うことで、思い入れが一層強くなります。
また来たい国が、またひとつ増えました。
*チマキ…ミックスジュース。バナナとなんかとなんかが層になっている。普通の食堂でこんなおしゃれなジュースがでます。はぁ、素敵。

2012年12月2日日曜日

そうだエチオピアへいこう ~歴史都市ラリベラ②~

ラリベラ2日目の夜は、ウガンダの同期ボランティアの紹介で、お土産屋さんを営むベスファットご家族のお家にホームステイさせていただきました。

一般家庭ではなく、かなり裕福、立派な門構えのお家です。
お家に着けば、お菓子がだされ、ご飯がだされ(もちろんインジェラとワット)、これでもかというほどテンコ盛り。食後にはコーヒーセレモニーが始まります。
床には、庭先でとってきた草木を敷き詰めています。
生の豆を炭火で煎り、杵でついて豆を挽く、そして、小さなカップに注いでもらいます。セレモニーというだけあって、いろいろな決まりごとがあるようで、コーヒーを入れる際にはお香を焚いたりして、なんとも異国情緒溢れるおもてなしなのです。
お腹いっぱい過ぎてもう何も入りませんというところ、コーヒーを飲むとすっきり。またもや出されるポップコーンをおつまみにコーヒーをすすります。
このコーヒーセレモニーセット、特別なお家のものではなく各家庭に必ず備わっているマストのアイテムだそうです。町や村にあるなんでもない食堂の一角にも必ずといっていいほどこのコーナーが見られました。

食事が終れば、伝統ダンスが見られる場所へ家族と共にお散歩。
伝統家屋を模した雰囲気のよいお店。ラリベラの名産である蜂蜜ワインをお供にダンスを鑑賞。これがまた美味しいのです。
お母さん、子供たちも一緒に踊ります。チビッ子たちもいっちょまえに肩をカクカクさせて踊っていました。

エチオピアの人たちが誇りとしている自分たちの文化や伝統をこれでもかというほど一晩の中に盛り込んでいただき、満腹。彼らのホスピタリティー天井知らずです。
次男坊は逃走、末っ子赤ちゃんはお休み中。
5人家族のベスファットさん。
そんな魅力的なラリベラの町ですが、暗い一面もあります。
長い間、都会から遮断され彼らのペースで営まれていた生活ですが、インフラが整い世界各国から観光客がくることで経済感覚が大きく変わったのではないかと思います。
支援や観光整備により電気や水が使えるようになり、立派な学校も建設されて生活は改善されたかに見えます。なのに町で見かける子供たちからは何かが失われているようでした。

町の中を歩いていると次から次へと子供たちがたかってきます。
“Give me pen.”
“Hello, socks.”といった頂戴コールに始まり、

“やらせろ”としつこくまとわり着いてくる子供。
わたし、あなたのお母さんと同い年くらいですよ~。
あまりにもしつこ過ぎて腹が立ち、ペットボトルの入った袋で殴る。

そうかと思えば、母親が蒸発して幼い弟と2人で暮らしている、父親の給料はほとんどなくて、あなたの寄付がないと暮らしていけないと流暢な英語で話しかけてくる子供。

片手に1ドル札を何枚も握りしめ、お金頂戴と詰め寄ってくる子。
1ドルの価値は、日本とは比べ物にならないくらい高価です。

子供の写真を撮ると1ブルよこせとお金を要求。
まだ小学校に入りたてくらいの年頃の子供がこんな調子です。

ペンが欲しいというのも疑わしいものです。ウガンダの子供たちは、ペンを欲しがりません。彼らが言うのは、“ギブミー スウィーティー”です。きっと、ペンを集めて安くで売っているのでしょう。外国人にペンをねだるというのは、なんとも巧妙な技です。

表情も荒んでいて、なんとも痛々しい。

友人によるとホームステイ先のベスファットさんも嘆いておられたようです。子供が観光業に手をだし、簡単にお金を手に入れる。学校へも行かず、稼いだお金でお酒やシンナーをしている。ラリベラの未来が不安だ、と。

子供は被害者でもあります。
先進国から来た経済状況のまったく異なる人たちが、村や子供の様子をみて勝手に同情しモノを配る、お金を配る。それに味を占めて、どんどんエスカレートしていく子供たち。
加害者は、善良な旅行者です。

問題は貧しさにはありません。

これはラリベラだけの問題ではないのかもしれません。小さな町だからこそ問題が凝縮されて見えやすくなっているだけで、大なり小なり自分がウガンダでやってきたことも似たようなものだとも思えます。

豊かに暮らす、ということの意味を突きつけられます。
*あの手この手を尽くしてモノを巻き上げようと果敢に挑戦してきた子供たち。記念写真を撮ってお別れ。