約5900mの山に登るときの心配はなんといっても高山病。体調、体質にもよりますが、早い人では3000mの地点で高山病を発症、嘔吐、頭痛などひどい症状に襲われてリタイアということがあります。対策は、ダイアモックスと呼ばれる高山病予防薬を服用、そしてマチャメルートには高度順応という登ってから一気に下るという悲しい行程が含まれています。そのような理由もあってかこのルートは登頂率が高いと言われています。
さて、つづき。
1日目、2日目と難なくクリア。ひたすら歩きつつ、道中カラオケ大会のような盛り上がりをみせるという余裕も披露。とはいっても、2日目のキャンプ地は既に3840m。富士山越え。初日のマイナスイオン・ハイキングコースから上がるにつれて、森が低木の林になり、林が岩場に変わって殺風景になっていきます。風景が変化していくのもマチャメルートの魅力のひとつ。そして、どんどん寒くなります。休憩すると寒くっていてもたってもいられません。
キャンプ地に着いたら、暖かいお湯を用意してくれるので顔を洗ったり身支度を整えて、ダイニングテントへディナーのため移動。夕食も暖かいスープからスタートするという心配りに感心、感激。
毎晩、メインガイドである山男オーガストさんによる次の日のブリーフィングと高山病チェックのため血中酸素と心拍数を計測。メンバー6人中5人が女性ということで、山男のたくましさとお茶目さに翻弄され心拍数の乱れが目立ちます。日が経つにつれて、みんな親密になり、わきあいあいとした楽しい夕の時間となりました。
一日三食しっかり食べて、よく歩き、よく歌うという愉快な登山。標高が上がると食欲が落ちるから今のうちにしっかり食べておかないとダメだよ、というアドバイスを鵜呑みにしてしっかりと食い溜めさせていただきました。
3日目。
この日は、高度順応のための登山。
3840mからスタートし、4200mのラヴァ・タワーへ。
浮かれてます |
4日目。
最も厳しい行程となる4日目。歩く距離もさることながら、岩場をよじ登るような場所。
20kgに及ぶ荷物をかついで登りつづけるポーターさんたち。 |
この高さのキャンプでは顔を洗ったりする水が手に入らないので、夕食へ直行です。食後のブリーフィングで次の日のアタックについて説明。。。なんと23時起床24時出発。6~7時間かけて頂上へ向います。そのとき既に18時。睡眠時間ないやん!ということで慌ててテントへ。
テント内の寒さもこのあたりになると格別。すぐ出発できるように着れるものは全て着こんで寝袋で縮こまるのみ。雨に濡れたグローブや靴下は、テント内にひっかけて明日に備えます。寒くて寝れないかと思いきや、疲れもあって瞬殺(笑)
23時、ガイドによるミッドナイトコール?テントをガツガツ叩き揺らされて目を覚ます。思わず「グッドモーニング。。。」
テントの入口ファスナーは凍り付いているし、テント内に干していたグローブなんかも凍っています。寝袋からでたくなーいと駄々をこねたいところですが、軽食をすまして出発しなければいけません。緊張と眠気と寒気に襲われつつ、アタックへ向けてとうとう出発!
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